2007年8月16日 19時頃
私はよく夕日を見に行くお気に入りの海辺にいた。
遠くに糸のように伸びる岬、さらにその切れ目の向こうに、
水面を這うように平らな島影が見える、静かな入り江。
鏡のように広がる浅瀬が外海へとつながり
さえぎるものがないため頭の上の半球は全部、空。
訪れる人もまばらで、海を渡る風が何にもさえぎらることなく縦横に吹き渡る。
そんな心身ともに開放される非日常の空間に車を止め、
モスバーガーのカフェラテをかたわらに
本を読んだり、移り行く空や雲の様子を写真に撮るのが
週末の楽しみだった。
その日もそんないつもの夕暮れになるはずだった。
が、その日の空は違っていた。。。